花粉症のメカニズムと主な症状

2019年10月28日

花粉症は日本人の25%がかかっているとも言われ、国民病とも呼ばれているアレルギー体質のひとつです。
スギやヒノキなど日本によく生えている植物が主な原因とされていて、症状の原因となる植物の花粉が飛散している期間にだけくしゃみや鼻水、目のかゆみなどが現れるのが特徴です。
日本では約60種類ほどの植物が花粉症を引き起こすと報告されていて、地域性があるため国によっても症状の原因となるアレルゲンが異なることがあります。

症状は人によって異なりますが、くしゃみや鼻水・鼻づまりなどの鼻炎や、目のかゆみや充血・涙がでるなどの目の症状が多くみられるのが特徴です。
鼻づまりの症状がある方はそれに伴い口の渇きや咳、においや味を感じにくくなることもあります。
息苦しくなるため睡眠不足も起こりやすく、頭痛やめまいを感じる方も少なくありません。

イネ科花粉症の方は口の中にかゆみや腫れを感じる口腔アレルギー症候群になることもあります。
敏感肌や乾燥肌の方は皮膚からも花粉の影響を受けやすく花粉皮膚炎になりやすい状態なので、保湿ケアを行うなどの注意が必要です。
花粉の飛散する時期のみに肌荒れを感じやすいのなら花粉皮膚炎を疑っても良いでしょう。

花粉症が増えている原因としてはスギ花粉の増加の他に大気汚染が考えられていて、排気ガスなどで汚染された大気は多くの微粒子が抗体を産生しやすいため花粉症の発症を促進してしまうからです。
大気汚染の他にはアスファルトが増えた事も要因となっています。
アスファルトは土などと異なり地面に落ちた花粉が再び舞い散るため花粉症になるきっかけが増えてしまうからです。

住環境や食生活の変化も影響していて、バランスの悪い食事や不規則な生活リズムやストレスの多い生活などはアレルギーを引き起こす可能性が増えてしまいます。
また、通気性の悪い住居はダニやカビを発生しやすくし、アレルギーも引き起こしやすくしていますので定期的に喚起を行うなどして対策をとることが大切です。

どうして突然花粉症になるの?

花粉症は花粉を吸い込むことで起きますが、それだけで花粉症になるわけではありません。
体には免疫能力があり目や鼻から入ってきた花粉を体に受け入れるか、異物であるアレルゲンとして認識し体から追い出すかまず判断します。
体が花粉を排除する対象として認識すると、体を守るためにリンパ球が「IgE抗体」と呼ばれる物質を作り出します。

「IgE抗体」ができた後に花粉が体内に入ると鼻や目の粘膜にある肥満細胞の表面にある抗体と結合し、ヒスタミンなどの化学物質が分泌され花粉を体の外に出そうとする働きが起き、これが花粉症の症状のひとつであるくしゃみや鼻づまり涙などに繋がっているわけです。
花粉症の症状は花粉から体を守るための症状と言えます。

いままで花粉症ではなかったのにある日突然花粉症になる理由は、アレルゲンが体の許容範囲を超えてしまったからです。
花粉を日常的に吸い込むとコップから水があふれ出るようにアレルギーが発症することがあります。
コップの許容範囲内であれば花粉症の症状は出ない状況ですが、突然花粉症の症状がでるようになったのなら水があふれ出してしまったと考えると良いでしょう。

アレルギー体質の方はこのコップの許容範囲が少ないため症状が現れやすくなっているといえます。
アレルギー症状の出やすさは遺伝や済んでいる環境が大きく影響しますが、食生活の乱れやストレスなどで免疫機能が弱くなることでも発症しやすくなります。
気になる症状が現れた場合には早めに医師に相談することで症状を和らげることができます。

血液検査などで調べれば自分のアレルゲン物質が何によるものか、より詳細に知ることも可能です。
アレルギーの症状が出ている時期にはアレルゲンに触れないことで悪化させないこともできるので、花粉が飛散している期間に目のかゆみなどがでたら一度は病院にかかることをおすすめします。