アレグラ、処方薬と市販薬で違いはあるの?

2019年07月08日
せきをする女性

アレグラには処方薬と同名の市販薬が存在していますが、有効成分はフェキソフェナジン塩酸塩で同じであり、添加物に関しても違いはありません。
アレルギー症状の治療効果のある成分で、花粉やハウスダストによる鼻水や鼻づまり、くしゃみなどの緩和が可能です。
また、処方薬の場合は蕁麻疹や皮膚疾患にも効果があるとされています。

抗ヒスタミン薬には眠気が強く出るものがありますが、アレグラは副作用が少なく、眠気が少ない特徴があるので日常生活への影響を抑えることができます。
ただし、副作用が出ることもあるので、市販薬を使う場合も医師に相談した方が安全です。

アレグラの利用方法は処方薬は15歳以上の成人は1日に2回、朝夕に1錠(フェキソフェナジン塩酸塩を60mg)服用します。
7歳以上12歳未満の小児に対しては1回30mgを1日に2回、12歳以上は成人と同様に服用が可能である記載があります。
これに対して市販のアレグラは成人の扱いは同じですが、15歳未満は服用できません。
ただし、1錠当たりのフェキソフェナジン塩酸塩の含有量が半分になったジュニア用であれば服用が可能です。

なお、アレグラの市販薬の製薬メーカーやドラッグストアではアレルギー性鼻炎の専用として説明していますが、実際には蕁麻疹等に効果がないわけではありません。
前述したように含まれている成分は全く同じものなので期待される効果も同じです。

実態と異なる説明になっているのには利権の影響があります。
薬の特許には成分だけでなく用途も有効になる場合があり、アレグラも先発医薬品メーカーがジェネリックを製造したメーカーに用途の特許を侵害したと訴訟を起こしたことがあります。

また、アレグラは商品名であり成分名ではありません。
商標権が絡む名称を市販薬が使用していることから、用途を制限することで契約したことが考えられます。
これにより全く同じ有効成分でありながら用途に違いが出ています。

市販のアレグラのメリット・デメリット

市販のアレグラのメリットは手軽に購入できることです。
医療機関で診察を受けに行く必要がなく、ドラッグストアや通販でも取り扱われているので、時間がない人でも利用できることがメリットです。
以前は市販薬は15歳未満は服用できないとされていましたが、成分の含有量を減らしたジュニア用が発売されたことで、この問題点も解消されました。

デメリットになるのが薬の説明を受けられないことです。
製品には説明などの記載がありますが、自分の体質に適しているのか、という点はその説明を読んだだけで分かるものではありません。
安全に利用することを考えた場合、最低でも1回は医療機関で診察を受けて指導をしてもらった方が良いでしょう。

価格が高いこともデメリットです。
処方薬のアレグラであれば健康保険を適用できるので3割負担に抑えられます。
市販薬を購入した場合には適用されないので全額自己負担です。
診察を受ける時間や診療費は不要になるので、どちらが良いのか比較して決めると良いでしょう。

市販薬のアレグラはアレルギー性鼻炎専用になっていることもデメリットになります。
有効成分は処方薬と同じであり、実際には蕁麻疹などの改善効果も期待できますが、製薬メーカーの定めた用法を逸脱していることが問題です。

副作用の少ない薬であるため、処方薬でも公的救済制度の対象になる入院が必要になる重篤な異常が起きる危険性は少ないです。
しかし、もし起きてしまった場合、用法を守っていなければ制度の対象外になります。
そのため、蕁麻疹などを抑えるために市販薬のアレグラを使う場合も最初は医師の診察を受け、処方薬を使って重篤な副作用が出ないことを事前に確認しておく必要があります。